ブランディングは本質を捉えた論理と人に感動を与え動かす両方が必要


ブランディング

ブランドを作る時のプラス面とマイナス面


ビジネスにおいて、ブランディングを実現可能にする代表選手が、「広告代理店のプロ集団」、もしくは、「コンサルタント」です。

ですが、両方ともプラスとマイナスの面があります。


広告代理店が得意とする「感動させる、内的衝動を喚起させる、インスパイアさせる」ことに対するマイナス面は、「感動しただけで売れない」ということがしばしばある点です。

CMの内容は覚えているけど、商品を覚えていないために起こる現象は、上記で言うならば、「〇といえば△」の△の部分を覚えてもらえていないんですね。

「〇さんと言えば、あのCMに出ていた人だけど、はて?何のCMだったっけ?」という具合です。


面白いだけでモノが売れない、単なる賑やかしになるマイナス面があります。

広告代理店が、優秀なクリエイティブディレクターの下で、人の感情を動かす作品を作っただけでは売れない現実は確かにあるわけで、その失敗という現実が教えてくれていることは、「どのようなビジネスも再現性を伴って初めてクライアントの競争力になる」ということです。

だから広告代理店の盲点は、ときに「再現性の根拠となる論点」、つまり、売れる根拠の論理展開が曖昧になることです。 この曖昧さを回避する手段が、論点を変える(目的を変えて違う可能性を考える)批判的思考(クリティカルシンキング)です。

コンサルの得意とする、論理的思考(ロジカルシンクング)のマイナス面は、論理に傾向するがあまり、相手に対する洞察力や共感力に欠ける点です。


論理的思考は、ビジネスをする上で再現性を確認する手段としては確かに優秀な思考法ですが、その思考法のマーケティングの対象は、論理的に考えてくれる保証のない消費者や潜在顧客なのです。

人間は常に矛盾する生き物なので、欲しい商品がなくても「せっかくここまできたのだから」という理由で、妥協で買って帰る人もいます。嘘もつくし、言語化できないこともあります。曖昧さを大切にしている人もいます。

こうして、



「ブランディング」や「マーケティング」は、システムではなく生身の人間を相手に行うものですから、人間の感情や、個々の生活を見通せないといけないわけです。


言い換えれば、どれだけ論理を積み上げて正論を訴えようが、対象がそれは正しいと頭で理解しようが、


あなたに動かないのであれば、

あなたから聞いたことは「ためになった事」として、心の引き出しにしまわれてしまうということです。

それは突き詰めて言えば、どれだけ素晴らしい商品だと理解してもらっても、あなたから買わなくてもいいということです。

つまり、心の引き出しにしまわれた「勉強になった事」を参考に他の人を選ぶのは、人が何かを選択するときは、比較するのは常識だからです。


要するに、相手の行動が伴わない正論は、もはや「自分が忘れ去られた後に残る知識」でしかありません。


その知識さえ、いつかの未来で誰に聞いたかすら忘れ去られるのです。誰かが言ってたけど、どこかにあったけど、と思い出してもらえない「誰か」「どこか」になるのです。


例えば、自社が天然水の宣伝を通して、天然水は体にいいと知った消費者が、他の会社から天然水を買うのであれば、天然水は確かに売れたのです。ただ、自社の天然水が売れなかったということです。

ということは、商品が悪いわけではないのです。


天然水というモノを売れば、水業界は売れるのです。自社は、自社のコストをかけて同じ業界にいる他社に貢献しているということです。

美味しいパスタをあなたが作って宣伝したものを見た消費者が、「すごく美味しそう」と思って、家族を連れて、近くのパスタ専門店に行けば、あなたの宣伝がきっかけで、そのパスタ専門店はお客様が増えたということです。


つまり、パスタを食べたい人は、あなたが宣伝したからと言って、あなたの店に行かなくても、あなたのパスタじゃなくても食べることはできるわけです。


「そういえば、今晩、パスタにしない?」と、あなたの宣伝がきっかけになっただけで、あなたの店にはいかないことは想定内ですよね。


これがブランドの差なのです。


何に強いのか?「強さの象徴」がブランドなのです。



ブランドを作るために必要な批判的思考


ですが、ブランドを一番に作るか?と言えば違います。


・顧客は誰か?(ターゲット) ・その顧客がいる市場はどこか?(領域) ・その市場で空いているポジションは?(強み)

このポジションからコンセプトを作ってからブランドコンセプトを作ります。


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これらは自分の世界観であり、理念であり、ビジネスモデルの土台になるものですから、次の①がすべてのベースになるということです。


マインドセット→(ターゲット・領域・強み)→成約→集客です。

ターゲットが決まれば、領域と強みは決まります。

自分の強みをターゲットにはめてしまうと、それは押し売りです。


① マインドセット(セルフイメージ) ② セールス(成約)

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そして、セールスの次にやっと


③ 集客

この①をすっ飛ばして②や③を先にやってしまう人が本当に多いですが、「モノは別にあなたから買わなくてもいい」ということを忘れてはいけないのです。



ブランディングは、コンセプトと一貫していることが基本であり、コンセプトは、ターゲット、市場、強みをひとつに表現するものですから、ブランドとは、その象徴となり、見ただけで「誰が何をしているのか」がわかる「あなたの分身」です。


こうして、


批判的思考は、物事の本質を見極め、そもそもなぜそれをするのか?という目的を正すための手段です。

論点「そうなるために」

手段「すること」です。

論理に一貫性があるかどうかを確認できる手段のひとつ「批判的思考(クリティカルシンキング)」は、ブランディングだけでなく、あらゆるビジネスシーンで問題を正したり、リスク回避できたり、すごい人だからという理由で、そのまま鵜呑みにして、自分に合わない方法をやってしまうことも防止できます。


相手にとっての正論が自分を幸せにしないのであれば、自分の正論が何かを知らなければなりません。



しかもそれは、過去うまくいかなかったときの考え方ではありません。


失敗したときに、何をフィードバックしたか?そのフィードバックは、過去の考えを捨てなさいということです。それは、


チラシがダメだから雑誌にする、という根本的な考え方を捨てるという事です。



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「こんなヤツの言う事は聞きたくない」というのと、「この人の考えは自分にとって何が問題なのか?」疑問に持つのとでは、行動も変われば結果も変わるのです。


批判的思考で必要な最初にすべきことは、論点を変えてみることで、そもそも目的は何だったのか?ブレを修正するために、場数をこなしていきます。



ヤマモトマユミ

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