相手の嫌な面は自分にもある面なのか?

現実は自分の投影だとよく言われますが、相手の嫌な面は自分にもある面なのでしょうか?
答えは「イエス」 残念ながら・・・。
なぜ、嫌な面が気になるのか? 許せる短所と、許せない短所があるのはなぜ?
まず、ここに疑問を持つと、見えてくることがあります。 自分の中に引っかかる原因があることに気付けますよ。
それが「投影」と言われる所以(根拠)です。
自分の中にある許せないものを相手を通してみた時、心がざわつきます。
そのざわつきを「違和感」というのですが、違和感を言い聞かせたり、見ないふりをして、その相手と関わり続けると、ほぼ終わることの方が多いです。
私の場合は、全滅でした。
終わりたい相手ならば、そのまま何もしなくてもいいのでしょうが、終わってもまたその人に似た人に出会います。
まず、ざわついたら、距離を開けること。
理由は、相手と向き合う前に自分と向き合うことが必要だからです。
避ける、という意味ではありません。
同じことですが、それまでは深く付き合わないこと。
それで疎遠になるならそれまでの関係でしかなかったという事です。
ここでいう「深く」とは、逆説的に言えば、事実を対処するという意味です。
適当に付き合うという意味でありません。
ちゃんと接することは自分のためにも必要な相手です。
この手段を講じている間に、同時進行としてやるべきことがあります。 実のところ、この同時進行でやるべきことが、自分にとって最も重要であり、自分の人生を左右するくらい大事な作業でもあり、結果として、妥協したり、我慢したり、断りたい相手に出会う根っこを摘み取ることができます。
その作業こそ、「セルフイメージの書き換え」です。
それができると、セルフブランディングもより精度が上がります。他者からの愛と自分の収入にも直結し、ライフスタイルをも左右していきます。
問題が起きるのは、理想と現実のギャップがあるからですが、そのギャップが「理想の自分」と、「現実の自分」との差で、上を望みながら下を選んでいるトンチンカンな行為をしてしまいがちです。
100万円ほしいのに、10万円しか稼げないとか、理想じゃない人にコクられるのも、外に理想を求める自分自身が、理想の自分じゃないためです。
セルフイメージの書き換えは、言い聞かせでも、呪文でもなく、見える根拠、ビジネスであれば、統計、数値化は必須です。
そして、一人でやるのは、かなり遠い道のりになるので、誰かに頼むといいです。 私が出会った人の中でも、一人でできた人に会ったことはまだありません。 そういう私も一人では無理でした。
なぜでしょうか? 先入観(固定観念)でとらえるからです。 自分という人間は、人のことなら良く見えるのですが、自分のことは見えません。
ですが、出会う相手は、イコール自分だという原則は変えることが出来ません。 変えられるのは自分のみです。
裸の王様のままセルフイメージを書き換えるのは、そもそもスタートから間違いですよね。
私はイチローと同じやり方が自分に合っていたので、スポーツ分野でのイメトレをお願いしてブランディングできました。
ですが、人間ですから、ブレは、常に、必ず、起こります。 だからこそ「探求心からの疑問を持つこと(批判的思考)>」は、セルフイメージのためにもなるんですね。
私は今でも時々、自分のモノを大切にしてくれない人に出会います。 後回しにされた末、結局、忘れられてしまうのです。 そして、私から「あれどうなってるの?」という展開になります。 結局、忘れていただけなので大きな問題でもないのですが、私にとっては「またか」という相手になります。
つまり、「またか」とは、信頼していないという感情ですよね。
信頼していないのですから、当然、忘れられるわけです。
そのとき、私が思うことは、「後回しにされて可哀想な自分」です。 その人にとって私は、後回しなのだと思うと、ボロボロ泣けてきます。
じゃ、この時、自分に疑問を持って見るとこうなります。
その人にとっての最優先が自分であってほしいのか?
この例で言う私の場合は、答えに詰まりました。
自分にとってそれほど大事な人なのか? と、さらに(自分で自分を)問い詰めると、「違う」という答えが出ました。 であれば、もう答えはほぼ出ましたよね。
ですが、ちゃんと結論まで言語化して見届けておかないと、もしかしたら論理に間違いがある場合もあるわけです。
自分をまず疑うことは、謙虚になるためにも必要です。
ここはキッチリ、自分と決着しておくことも重要です。
忘れるのは忘れる人の問題であって、私の問題は「忘れられること」ではなく、なぜ忘れられることにざわつくのか?ということですね。
いつも向き合う相手は、まず、自分です。
私は、批判的思考の三段論法において結論を出すために、最後の質問を自分にしました。
「自分にとって大事な人からも後回しにされているの?」って聞いたら、私の場合は「ノー」でした。
期限があるものは、期日前に報告があるし、期日を過ぎそうなら、事前に遅れる連絡があります。フォロー関係も円滑でした。文句のつけようがありません。
ということは、自分の中にある見たくない自分(自己重要感を損なう惨めな自分)は、違和感を覚える相手の言動・行動に映し出されることを前提にするならば、自分が大事だと思う人からは大事にされているし、自分にとって3番目の人なら、その人にとっても自分は3番目なのです。
いつも同じ人が1番ではありません。
恋人がいつも1番なら仕事ができません。
つまり、優先度ではなく、重要度の違いなのです。
ということに納得できたわけです。 これでブレは修正できましたね。
根拠もできました。
ビジネスであれば、帰納法・演繹法・仮説・ズームインズームアウト等、多角的に論点を見定めていく(絞っていく)ことも、本来の目的と本質を見極めるために必要です。
自分がいつも重要な存在でありたいなら、自分にとって重要な人を増やしていけばいい、という結論がでますね。
他人の答えではなく、自分も実際同じことをやってみて「本当にそうだ」と納得することはとても重要です。
こうしたらこうなるよ、というのは、他人の答えですからね。
頭では理解できても、実際行動しなければ、自分の身につきません。
セルフブランディングも他にも方法はあるし、コーチによっても手法は違います。
この話は「スピリット=態度」ではなく、「ソウル=魂=思考」から変えていかないといけないので、いくつかに分けて、改めて公開していきますね。
ヤマモトマユミ