試験に何度も落ちるのは向いていないから?


ノンフィクション

ある資格試験に6回連続で落ちた英樹さん(仮名)から、「向いていないから仕事を辞めようと思う」と。

何年もチャレンジしていて、もうあきらめたほうがいいのか?と。

資格をとって成りたいものがあるわけですが、成りたいと思った「動機」が重要なのです。



必然性とは、「動機」だから。

その答えによって、背中を押すか、それ以外のものを提案するかに別れます。


英樹さんを含め、過去、似た事例で多かった回答



1:難しい資格にチャレンジしたかった 2:親がそうだから継がなくてはいけないと思った 3:親がそうだから継げと言われた 4:親と同じビジネスだから役に立つと思った 5:必要に迫られて資格をとったらもっと上を目指したくなった 6:社会的なステイタスが欲しい


この6つを「やめておいたほういい」度合い強い順に並べると、帰納法での私の経験則から、例外の可能性もあるという前提で言うと、

2>3>6>4>1>5の順でその傾向が強くなります。



しかし、「やめておいたほうがいい」度を、もっと左右するものがあります。


それが欠乏感への穴埋め(補償)に、違うもので埋めようとしている場合です。

補償と言うのは、たとえば、スポーツが苦手だから勉強を頑張るとか、スポーツを勉強で埋めるということです。


一番欲しいものが手に入らない代わりを他で埋めるということです。

この補償は代償と違って、劣等感が原因としてあります。


代償は、たとえば、海外旅行に行きたいけどお金がないから、海外の写真を眺めたり動画を見たりすることで、こういった行為に劣等感がないものを指します。

恋愛によくある代償は、恋人に母親役をしたり、彼女以外の役をやってしまうのが代償行為です。

当然、彼女としてではなく、彼氏に母親役を演じるので、彼女として得たいものを得るのは難しくなります。

ビジネスであれば、上司が部下の父親役を演じて世話を焼いたり、互いの成長に問題が起こりやすくなります。

両者とも、元をたどれば、素の自分を出せない(わからない)人に多い現象です。



補償は、欠乏感を埋める「目的」のために、資格を必要とする何かに成るという「手段」を使っている場合が多いということです。


欠乏感の穴が小さければ小さいほど合格率は高くなります。

その穴を埋める「手段」が資格取得でなくてもいい場合は、なおさら合格率が低くなります。

なぜなら、資格を取って成ろうとするものは(例えば医者とか弁護士とか)成る事に必然性がないからです。



2:親がそうだから継がなくてはいけないと思った

3:親がそうだから継げと言われた

継がなくてはいけないというプレッシャーが大きい。

しかし2と3の違いは、2は言われる前に親の意向を勝手に汲取って、自らやってしまいますが、顔色を見ることに長けているとも言えます。

3は抑圧が強く、抑えられてしまい、自分を出すということを諦めて大人になった人が非常に多いです。


4:親と同じビジネスだから役に立つと思った

家族関係が良好であることが多い。

6:社会的なステイタスが欲しい

かなり大きな欠乏感がある。

今のままの自分ではダメだ、立派な人、偉い人にならなければならないと思う傾向が強いです。(自己啓発系に傾向する人に多い)

1:難しい資格にチャレンジしたかった

5:必要に迫られて資格をとったらもっと上を目指したくなった

挑戦を楽しんでいるので引き際もきちんと見極めらる。

なぜなら、自分の意思で目指したことだからです。


必然性とは「動機」だと言いました。


つまり、必然性とは、「自分の意思」で実現する「当然の出来事」のことをいいます。


以前も言いましたが、正しいことを間違った動機でする「手段の目的化」が人を成果から最も遠ざけます。



これは、時々というより、毎日、自分の今日の行動を振り返って見直すくらいの意識でいるほうが、間違いをほぼ100%防止できます。



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「あ!」と思ったら、途中でもやめて正解のことのほうが多いです。

私は昨年の秋、アメリカに行くつもりでしたが、旅行代金を振り込んだ後、「あ!」と思うことがあり、途中でキャンセルしました。

キャンセル料が発生したので、13万くらいしか返ってきませんでしたが、その後、損して得取れという事象が起こりました。

「あ!」については、また別記事で書きたいと思います。


英樹さんの場合、資格を取って成りたいものになるという正しいことが補償行為だったので、当然、いくら挑戦しても落ちる可能性の方が高いため、やめるように提案しました。

欠乏感を違うもので埋めるという間違った動機で、成りたいことを目指しても成れない確率の方が高く、それでも成りたいときは、ブレイクスルーを起こすしかありません。

では、どうするか。 まず、欠乏しているものの正体を見極めなくてはいけません。

埋めた上で、資格をとるものが必要であれば、「どうぞ頑張って」と私も背中を押すことが出来ます。

あなたも、もし、手にしたいのになかなか手に出来ないものがあるなら、それは本当に必要なのかどうか、見極めてからでも遅くありません。



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