ズームアウトで「それの何が問題なのか」を考え、ズームインで「解決策」を考える


批判的思考の3ステップ


まず、批判的思考のおさらいからです。

関連記事
・批判的思考の基本的な使い方批判的思考3ステップを実践する秘訣



批判的思考とは、否定するためでも疑念に持つためでも非難するためでもなく、


①情報を分析し、
②客観的に把握し、
③正確に理解するためにある「思考態度」です。


論理的思考は思考法ですが、批判的思考は、思考態度になります。

方法=マニュアル・取説 態度=方法に取り組む姿勢 取り組む=主体的に熱心に取り掛かることで身につけていくことであり、知識を覚えることではありません。

では早速いってみましょう。


1. ズームイン・ズームアウト

ズームインは「具体的」に、ズームアウトは「抽象的」に考えます。

課題例)成約が取れない ズームイン:取るにはどうしたらいいか? ズームアウト:取れないと何が問題なの?

課題例)モテない ズームイン:どうしたらモテるか? ズームアウト:モテないと何が問題なの?

課題例)いいねが増えない ズームイン:どうしたら増えるか? ズームアウト:増えないと何が問題なの?

このように、課題に対して逆説的に考えてみることがポイントです。

つまり、その課題を解決しなければ「何か問題になるのか」を考え、浮かび上がった問題こそが、本質的な「課題」になります。

どちらに疑問を持つにしても、「課題の定義」が非常に重要です。 それは、「課題」の解決が解決にならないこともあるからです。

たとえば、成約が取れないことで「上司に怒られる」ことが問題なのであれば、そもそも成約が取れないことが問題なのではなく、上司に怒られることが問題だということですね。

こういった、手段の目的化は、誰にでもあるので、問題の本質を最初に洗い出しておかないと、成約が取れたとしても、違う出来事で上司に怒られることを繰り返します。

なぜでしょうか?

成約の本来の目的は、顧客満足のためであり、自分が上司に怒られないためにあるのではないからです。 ということは、顧客満足が目的でない成約は、違う何かのトラブルを通して、上司に怒られることが起きる可能性があるということですね。

人は、本来の目的を達成するために潜在意識にある魂胆が行動を促すためです。

この場合であれば、上司に怒られない目的で、顧客獲得が手段になると、本来の成約の目的は手段にすり替わっているので、顧客を失うという結論が予測できるということです。

なぜなら、「目的を達成したら手段は失う」という原理が働くからです。

東大卒にニートが多い理由も、この「手段の目的化」が原因だと言われます。 東大に入ることが目的であれば、卒業したら目的を見失うからです。 つまり、本来は、何かの目的があって東大に入ることが手段だからですね。 仮に、その何かが「レッテル」だとしたら、「東大卒」がゴール設定だったということが考えられます。(仮説)

まずはズームアウトで本当の課題は何かを考えて、それからズームインで課題の解決方法を考えます。

曲芸のように両方のバランスを取りながら、細い綱の上をまっすぐ歩けるようになれば、批判的思考力が身についたと言えます。

批判的思考の初めの一歩は、結論の前提を疑うことが大切です。



ヤマモトマユミ

関連記事:ノンフィクション2作
・愛される前提を間違えて「自分を幸せにしなかった人」の話
・なぜ誘われないのか?



オフラインだからつながる、会える、話せる場所がここにある


  • ヤマモトマユミFacebook
  • ヤマモトマユミInstagram
  • ヤマモトマユミYouTube
  • Twitter